患者さんとのふれあい
看護師の声を聞いてみると、「人の役に立てるうえに喜ばれる」ことが仕事の大きな励みになっているようです。人の生死にかかわる看護の現場は、つらいことや苦しいこともたくさんありますが、それでも看護師を続けられるのは、人との温かいふれあいや小さな感動が日常ケアの中にあるからです。
そんな看護師たちの“スペシャル体験”いくつかをご紹介しますあなたもぜひ看護師になって同じ感動を味わってください。他の職業では、こんな思いはめったに体験できませんよ。
看護師になって嬉しかった事
患者さんに「あなたの顔を見ると、元気が出る」と言われました。それは新人の頃で失敗ぱかりして、先輩に叱られ、落ち込んでいたときだったので、とてもうれしかったですね。「こんな私でも役に立てるのだ」と励みになりました。それからは時間を見つけて、病室に出向き、患者さんとのふれあいを大切にするようになりました(公立病院看護師)。
小児科病棟で喉に器具を入れられた子どもを見て、ショックを受けていたお母さんがいました。どのようにサポートすれぱいいのかわからなかったけれど、一生懸命にかかわると落ち着きを取り戻してくれました。あれから数年経ちますが、元気になった子どもとお母さんは、外来を受診するたびに病棟に立ち寄ってくれます。そして、この出来事が小児科看護師をめざすきっかけになりました(大学病院看護師)。
看護師になって感動したこと
脳外科病棟に意識不明の患者さんが入院してきました。呼吸も止まり、人工呼吸器を付けたのですが、ある日、かすかに自分で呼吸していることに気がつきました。それから、さまざまなケアを試みていくと、患者さんの意識が少しずつ戻り、約1年後には半日程度ですが、人工呼吸器も外せるようになりました。決してあきらめてはいけないこと。そして、「看護の底カ」を実感した体験でした(大学病院看護師)。
休暇中にもかかわらず、先輩看護師が受け持ち患者さんの退院の見送りに出勤されていました。泣きながら見送る先輩の姿を見て、本当に患者さんのことを親身に恩ってお世話していたのだなぁと感動しました。「私もこんな看護師になりたい!」って大きな刺激を受けました(公立病院看護師)。
危篤状態だった患者さんが一命を取り留め、目を開けてくれた瞬間は、涙がこぼれそうになりました。「何としても、この患者さんを助けたい」と思っていましたから。回復を信じていた家族のかたとともに喜び合いました。患者さんが人工呼吸器を外したときの最初の言葉は「ありがとう」で、本当に看護師になってよかったと笑感できた瞬間でした(民間病院看護師)。
看護師になってつらかったこと
夜勤のたびに患者さんが急変し、亡<なる場面に遭遇。看護師をやめたいと思うほどつらい時期を過ごしました。先輩ナースから「長い闘病生活を支えてきた患者さんの最期に立ち会えるのは、看護師として貴重な経験。患者さんの死から学ぶことも多い」とアドバイスを受けました。当時はよ<わからなかったけれど、今は少しずつその意味がわかってきたように思います(民間病院看護師)。
神経内科病棟に配属され、難病患者さんのケアにあたリました。しかし、どのようにかかわれぱいいのか戸惑い、看護計画さえ立てられませんでした。非常に情けない思いをしました。でも、あのとき苦しんだおかげで「どうして?」という疑問を持って働けるようになり、具体的な看護ができるようになリました(大学病院看護師)。

